20241030_わたしは自分のオタクをやります

わたしはモータースポーツやプロ野球の観戦をします。一応、試合を見て騒いでも迷惑がかからないように、Xのアカウントを観戦専用で持っています。ただ、自分はいうてしかし、知識量の少ない中途半端なにわかファンなので、いらない発言をして知らぬフォロワーに不愉快な気持ちにさせやしないかと、あまり回せていなかったのです。フォロワーが15人ぐらいしかいないのに、投稿に野球選手の名前をいれるだけで閲覧数が跳ね上がってしまうの怖いよ…。

自信がなく、ここのところビクビクしてあまり積極的にオタクができていなかったときに、9月にスーパー耐久シリーズ(以下、S耐)の鈴鹿大会に行くことにしました!

それは前回のもてぎ大会をYouTubeで見ていたときのこと。
急にS耐TV(YouTube中継番組のこと)のTシャツが作りたくなりました。

時間は約1ヶ月しかありません。まずTシャツの有識者に話を聞き、レトロ印刷で作るのがいいよとのことで調べまくって鈴鹿大会の1週間前にワークスペースの予約をしました。その前日までには入稿をしなければならぬ。せせこらとつくり、紆余曲折を経て、Tシャツやらグッズができあがったのでした!ルンルン!

しばし、Tシャツができるまでの工程にお付き合いください。

自由帳に描いたラフ画
iPadでブラッシュアップします
イラレで清書し、プリンターで出力して朱入れ
コンビニで原寸大に出力し、手持ちのTシャツでイメトレ
いざ、ワークスペースへ。大きな機械に版をセット。
イラストを製版した版。これにインクを乗せて人力で印刷します。
Tシャツやカバンができました!

これを着て、意気揚々と鈴鹿サーキットへ。
奮発してパドックパスも買いました。そのぐらい気合入ってます。まずS耐の公式さんに写真を撮っていただいたり(インスタに載りました)、S耐TVのクルーのファンサタイムがあったので鬼アピール。テレビの中の人に会えるのはとってもうれしいです。MCの数野祐子さんたちにも会えて、解説の福山英朗さんに「ぼくもいるじゃ〜ん!」と言ってくださったのは大勝利でした。あと、女将(S耐のオーガナイザー)!!!

S耐のキャラクター、すぱーくといっしょに!

上の写真のようなはしゃぎぶりで、ハイテンションでそのへんを歩きまわり、選手たちに会えるピットウォークに現れ、Xに投稿しまくってました。あんなビクビクしとったのにいきなり「大勝利」とか「優勝!」とか言い出したのです。土曜日に歩き回って、日曜日にレースを楽しみました。それはとてもとてもたのしい2日間でした。

このS耐の観戦体験で気づいたことがあります。

上を見ればもうキリがないし、もうだれにもわかってもらえなくてもいいから、自分は自己満足のオタク活動に邁進すればいいじゃないかと。オタク同士がこころから分かち合うことは、どうしてもお互いの熱量や解像度をあわせる必要がありまして、これは孤独で世界を閉ざした決断です。自分一人騒いで、誰も得しない、見かけてちょっとでもおもろいと思ってもらえれば御の字な感じの。

ちょうどTシャツデザインが入稿できたときぐらいに、他のジャンルのオタクの知り合いがブログで「(応援グッズを)作るんや!マニアは!」と発言していて、そうだそうだ!と深く頷きましたし、大きく背中を押してもらえました。

そう決めたとき、気持ちがすこし離れていたモータースポーツの世界に帰ってこれることができました。プロ野球のシーズンは残念ながら終わりましたが…

観戦専用のXのアカウントも動かすことに。自分ひとりで騒ぐ用なので、フォロワー数や体裁など気にしなくてもいいのです。しょうもないことしか言わないので、多少、自衛はしないといけないですが。テレビ観戦でも、遠慮なくわーわー言ってます。イメージ刷新で、アイコンもイラストレーターさんにお願いして描いてもらいました。

ひさしぶりになにかを取り戻したような、心のなかにちょっと心地よい風が吹いた気がします。

あなたはあなたのオタクをやっててね。
わたしはわたしのオタクをやるから。