20250303_手紙を書く前に、現実を見たら

あの会社に手紙を書くぞ、ということで。

4年半前にNPO(今の職場)の求人に応募するために作った、ポートフォリオを見返しました。

自分が何もしてこなかったというか、できていなかったという現実に愕然としました。それは現場で下積みを始めるのが遅かったり、得意・やりたいことではなかったとか言い訳はあるのですが、実際問題、デザイナーとしての実績はないに等しいし、おまけに、過去の職場でつらい目に遭ったことをはっきり思い出してしまい、お腹の中に鉛がブチ込まれたような感覚を覚えました。傷ついたというよりはショックで。

過去が問うてくる、わたし何をしてきたの?

その次の日もガタガタで、結局仕事を休み、頓服薬を飲み、精神科訪問看護の方に次回の来訪が少し先なので忘れないようにと現況をLINEし、ひたすらひたすら回復に集中したのです。

1日2日では無理でした。ショックを受けたのは2月の頭だったんですが、結局3月までかかって、やっと元気になってきました。

自分の心を癒す過程であれこれ試したところ、結局、お金のことを考えず、会いたい人に会って、行きたい店に行って、食べたいものを食べて、ということをたくさんしました。自炊をする余裕が全くなかったというのもあります。

「お金は借りれるが、命と心は借りれない」

という、いただいた名言を信じて飲み食べ歩いていたら、クレカの利用額が凄まじいことになっていました。頑張れ、3月のわたし。クレカ払いは未来の自分に借金をするのです。3月はもう地元から出ません!ウソです、日帰りで名古屋に行きます。

書きながら考えていたのですが、小学生レベルの夢のことを書いてたりとか、気持ちが浮ついていたとところに、ショック療法のように一気に現実に引き戻されて、ゆっくりゆっくりバランスをとっていきながら、仕事や生活していた、と言えばしっくりきてます。

食べ飲みまくりで少し落ち着き出したところで、精神科訪問看護の方とお話ができて、ポートフォリオの話をすると「それって4年半前から成長したってことなんじゃないの?」という話になりました「発達障害を理解してもらう資料を一緒に作っていく中でわかったけど、いろんな仕事してますよね?」と言われました。必死のパッチすぎてあんまり成長している実感はないんですけど。

自分の夢のために、あの会社にジョインしたいというのは、プロ野球選手になりたいと言ってるようなもんだな〜。

自分の夢を持つ、願いがある、そのこと自体はいいのです。
でももう子どもじゃないし、むしろ時間はないし、それを誰かに「託す」ということをしてもいいのかな〜。と思うようになりました。寄付する人の気持ちがちょっとわかった気がします。シンプルに応援する、だけではない思いというか。

「託す」と言えば。

わたしが働いている、NPO団体が取り組む課題は「子育て」ですが、わたしには子どももパートナーもいませんし、個人の課題意識・関心は「障害者」です。それなのにこの団体にいていいのかと違和感を持ち、葛藤したこともあります。その時も病んだな〜。

あれこれ考えた末、わたしは「子育て」をできるひとに「託す」んだという発想に落ち着きました。
コミュニケーションに問題をきたす障害があることと、年齢的に子どもが産めないという現実があり、それならば、できるひとの生きづらさを少しでも解消できるように、自分ができることをしよう、というモチベーションでやっています。

意識は低いんですが、世の中を良くする仕事は楽しいです。
手紙は、ジョインしたいじゃなくて、別の内容の手紙をしたためようと思ってます。それはまた、そのうち。

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