20230329_中島みゆき信者のおぢばがえり体験

ご注意:本記事は、天理教の信者でもないイチ中島みゆきファンが、天理教教会本部の見学ツアーに参加した時の、とても低レベルな感想です。中島みゆきさんや、天理教について深く知りたい方は、他の文献や記事を当たってください。言葉遣いがよろしくない部分や独自の素人解釈があります。

わたしが愛する中島みゆきさんの歌の特番がNHKでやってたんですよ。映画やドラマなど映像作品のために書かれた歌の特集で全部神曲。ああ、コンサートの思い出も蘇ってくるぜ…。

中島みゆきさんは天理教の信者さんと言われています。天理教は奈良県民にとってはメジャーな宗教であるのですが、知識は「子どもおぢばがえりのCM」「天理臨時列車」ぐらいで、どんな教えなのかよくわかりません…地元の教会からはチントンシャン言うてるんやけど。あと「ようこそおかえり」なんなの、ここはコンカフェなの…?

なんと、大阪で毎月24日に開店する謎のバー「天理教バー」を主催する、なるひとさんの引率で、天理教教会本部見学ツアーに行ってきました。

じゃ〜ん!

天理教教会本部の中は撮影できませんが、とってもピッカピカです。

この場所は「ぢば」と呼ばれ、「親神様(オヤガミサマ)」が最初に人間を創造された場所であり、全人類のふるさとといいます。ぢばを訪れることを「おぢばがえり」といい、それゆえ「ようこそおかえり」と迎えられるのです。

天理教が目指すものは、世界中の人間が共に助け合い、陽気ぐらしをこの世に作り上げることです。

レクチャーを受けながら見よう見まねで簡単な礼拝をして、本部内を見学し、「天理教基礎講座」で1時間半の座学を受けました。天理教とはなんぞやから、信仰によって「心のあり方」が変わり自分の人生が変わったという話、お、お腹いっぱいやで…

この「心のあり方」に関する考え方がとても独特です。人間の体は親神様からお借りしているもので、心だけが自分のもの。借り物である体は親神様の思し召しにかなう使い方をするものであって、ご守護にあずかることのできる心遣いは誠の心「人を助ける心」であると…。

少し脱線して、スピリチュアルの話になります。「スピリット・ヒーリング」というボディ(肉体)・マインド(精神)・スピリット(魂)のバランスを整えて心身を治癒し、目指すところは「本当の自分」を取り戻し成長・覚醒させる、というヒーリング法があります。スピリットが「本当の自分」から離れていると、不調をきたすのです。ヒーラーの話の中で「霊主肉従」という言葉が出てきました。霊的存在である人間が生きていく上で、スピリットを優位にさせて、物質中心の生き方・考え方をやめて、スピリットの意識・思考を軸にしましょうという意味です。

とっっっても簡単にいうと、エゴや物質欲に支配されず、他者を愛せよと。

で、朝にヒーラーの話を聞いて、昼に天理教の話を聞いていて、異なるところはありますが、霊主肉従の話や心や魂のあり方が似ていると感じ、自分の中でよくわからなかったヒーラーの話が天理教の基礎知識で説明できて、妙に納得がいきました。スピリチュアルと天理教を一緒にすな、と言われそうですが。逆説的に言うと、天理教には、親神様の思し召しに沿わない、「八つのほこり」と呼ばれる自分中心の心遣いがあります。ほこりについては詳しくは別サイトに預けますが、霊主肉従の逆の「肉主霊従」の考え方に当てはまると思うのですがどうでしょうか。

教会本部内は、親神様のためにと、ぢばに帰ってきた信者さんがピカピカに維持しています。「心のあり方」に着目した天理教の教えは、ツアー内でそれが宗教としていいか悪いかの話にもなってたような気がします。「信仰」そして「心のあり方」で、病気も治る、人生も変わる、なんと言うことでしょう。人のための心と行動することによって、自分が成長・覚醒するのかもしれません。信じるか信じないかは(略

さて、やっと中島みゆきさんの話ができます。天理教の教えや「心のあり方」をちょっとだけ学ぶと、歌の世界に奥行きが出たように感じます。単にバックボーンをわかった気になってるだけかもしれませんが、コレは!ってなるのです。わかり良い例は「命の別名」という曲の「命に付く名前を心と呼ぶ」と言うサビ。

みゆきさんの歌詞は普遍的で、時に人間の嫌な部分もあぶったりと厳しくおどろおどろしく、けれどどこかに救いがあります。救われてきた身としては、歌の解釈が変わるのはどうかという気もしますが、今のところ好意的に捉えています。どうしてこの歌が書かれたのかがイメージしやすくなりました。詩集を持っているのですが、天理教の信仰のことや「心のあり方」がどっかに行ってる解説に疑問を持ってしまいました。

インプットでパンクしてかなり疲れましたが、おもしろかったです!
なるひとさん、このような機会を頂き、ありがとうございました!

【参考文献】
「天理教基礎講座 陽気暮らしへの道」(天理教布教部)