20230606_緊急特番!ほぼ日25周年

有名なコピーライターの糸井重里さんが主催するWebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」(以下、ほぼ日)が、6月6日で25周年を迎えました。わたしはこのことを日付が変わってから知り、脳内、滝のような汗が流れました。焦っております。なので、日付は変わっておりますが、「緊急特番」と題して、ほぼ日の思い出をお届けしたいかと思います。勢いだけで書いてますのでお見苦しい点ございましたら、お許しください。とりあえず、家中のほぼ日関連や糸井重里さんの本を集めました。

以下、糸井さんとしますが、阪神の超人レジェンド糸井嘉男さんと間違えないでくださいよ!

「尊敬する人物をひとりだけ挙げなさい」と言われたら「糸井重里」一択です。
たくさんのおもしろいものや、大好きなものに出会わせてくれたほぼ日は、10代後半〜20代ぐらいの多感な時期に、面白いと思うものを見つけて生み出す自分のベースみたいなのを作った、と言っても言い足りないぐらいの思いがあります。

糸井さんとの出会いは小学生。「MOTHER2」というゲームがきっかけです。
誰やねん(親に言わせると埋蔵金の人らしい)、でもすごい人だいうことはゲームをプレイすればすぐにわかりました。

後に、新聞のインタビューでWebサイトを主宰されていることを知ります。当時、家にネットがなかったので、学校内のパソコンが置いてある「電算機室」という部屋で読んでいました。

いまでこそ、洗練されたハイカラなもの…ではない、コンテンツを届ける一大ECサイトに成長し、糸井さんがいなくなっても回るように会社は上場していますが(これもすごい)、黎明期のほぼ日はもっと牧歌的で、実験的で、技術的な制約もありテキストコンテンツ勝負なところがありました。

糸井さん自身毎日コラムを更新し、トップ編集者の永田さんはファミ通の編集者で、女子高生やらがんを患うおじいさんやら登場。クリスマスか正月に編集者のちいさい息子にTOPページをジャックさせるとか、いろいろな大人が良い意味でやりたい放題するさま(だけど、トンマナがある)に、なにもしらん女子高生であったわたしはあっさり入信。ほぼ毎日更新されることが楽しみで、毎日めり込んで読んでいました。

ほかの子は、学生特有の内輪ノリや2chを含む掲示板を読むのを尻目に、まだそこまで有名ではなかったほぼ日ばっかりコソコソと読み、本が出れば買い、イベントがあれば行ける範囲で行ってました。

思い出深いのが、グッズ。
ほぼ日フレンチパーカ」(23年前のアーカイブ残ってるのすごい)で、お小遣いをなんとかして、初めてネットで買い物した…ような気がする。これ、大きめを買ったので、今でも冬場に着ています。25kgぐらい太ったのでアウターから厚手のトレーナーに役割が変わりました。超有名な「ほぼ日手帳」は、文具業界を知らない担当者がめちゃくちゃがんばって作っているところはめっちゃ応援。プロセスがコンテンツになるという最初の見本ですね。

ここまで、だいぶ昔の話をしていますが、それだけ、黎明期のほぼ日が強烈に印象に残っていて、思いが強いのです。インターネットの楽しみはほぼすべて、ほぼ日から学びました。予言の書と言われた「インターネット的」も書棚にあります。もちろんリアタイで買っています。

今思えば、自分だけが好きなものを持っている女子高生って勝ち組やな!と思っちゃいますし、当時中二病なところもあってか、実はちょっとだけ優越感がありました。

これが一番熱量の高かった、1999年から2003年ぐらいの話です。

その後、やりたい放題からビジネスとしてどんどん伸びていくところに違和感を覚えたり(ここはまだ、子どもでしたね)、でも一周回ってやっぱりおもしろいなーとなったりしつつ。和田ラヂヲ先生の漫画との出会いや、ほぼ日手帳いつまでも使いこなせない問題や、就職できないときに「はたらきたい」を読んだり、地元の本屋でフェアが開催されたときはワクワクしすぎたり、無謀にもデザイナーの求人に応募したり、ほぼ日エピソードは枚挙にいとまがありません。

インターネット自体が発達し、情報量が急速に増え、変容しているのと、わたし自身も他に面白いものに出会っていくにつれて、つかず離れず、からだんだん離れていき、わたしの中でのほぼ日の立ち位置が、毎日のたのしみからひとつの情報ソースになります。

決してつまらなくなったからではなく、ほぼ日も自分も変わっていったのです。
もう毎日は読んでいませんが、たまに思い出します。

昔お付き合いをしていた恋人のように言ってますが、人生の中ではもっと影響力の強い存在です。
たとえば、ほぼ日の指針や大事な言葉に、いたく共感するところがあります。思い出し始めるまえに、ちょうどタイムリーに、25周年を記念して「ホントに役立つお宝言葉」が集められていました。

これをあらためてかみしめて、あしたも楽しもう。
今回は昔話中心の緊急特番でしたが、改めて考えることも出てきそうです。