20240126_おばあさまがみてる

「おばあさまが見てるから…」

その言葉にハッとしました。
ばあちゃんには、今、空から、神の視点で、われわれが見えているということ。
そのことに気づいてから、生前のばあちゃんのありがたみや感謝が身体の中に入ってきて、すっと、徐々に受け入れられています。悲しくなくなりました。生きている間に気づけっちゅう話ですが。

by ぱくたそ

2023年の年末に、施設にいたばあちゃんが他界しました。
施設へ会いに行った時から覚悟はしていましたが、訃報を聞き葬儀が終わるまでとてもあっけなかったです。

葬儀は家族葬で、雰囲気は終始和やかでした。棺の中のばあちゃんのお顔はとても綺麗で。BGMなんか聞いたことがあるなと思ったら、ファイナルファンタジーⅣの「愛のテーマ」でした。この曲はFF4の劇中では男女の愛を語る曲ですが、家族の愛だっていいじゃないかと思うのです。ばあちゃんは間違いなく愛されていたから。う〜んナイスなチョイス。

それから時々「愛のテーマ」を聞きながら、ばあちゃんを感じています。施設にいたときはベッドの上でひたすら最後の生命を繋いでいたのが、星になり空から見守ってくれている。と感じています。

ばあちゃん急逝から約1ヶ月後。わたしの誕生日がやってきました。

40の大台に乗るので、昔マクドでさせてもらった誕生会みたいに豪華にしたくて、お世話になってるコンカフェさんにお願いし、キャストさんたちと一緒に誕生会をやってもらいました。相談をした時に「やろうや!」ってなってくれて本当に嬉しかったです。これのために貯金をして、ケーキ買ったりキャスト全員に乾杯を入れたりとパーっと使いました。夢だった、コンカフェでパーっと使うの。(いうても金額は大したことないけれど)

コンカフェをでて、2軒目の店の打ち上げで、お節介おばさんみたいな行為をはたらく野郎がいて、めちゃめちゃ不愉快で、前の席にいた若い男性は帰ってしまったぐらいの不愉快レベルで、大人としてお節介野郎を怒ればよかった。わたしにとってはじめましての集まりだったので二の足を踏んでしまった、誰が見ても不愉快な行為なのに。

そういえば、ばあちゃんは元気だった頃、わたしがずっと独り身であることを気にしていたようです。わたしは障害を持っていることも、それゆえ結婚は難しいことも、知らないまま。多分話しても、受け入れられなかったと思います。だから、そんなこと知らん!という態度を取っていましたが、それにそっぽを向かないで許さないといけません。心配しているのだから。ばあちゃんの世代は、結婚が当たり前なのだから。

「他者を恨まないで許すことで、自分の心が変わる」
これは2軒目で、例のお節介野郎が壮大すぎる体験談とともに語ってくれた天理教の教え。

グズグズに酔っ払って終電で帰ってきたら、Spotifyを開いて、中島みゆきさんの「誕生」という歌をこっそり熱唱していました。「♫耳をすまして、思い出して、最初に聞いた、Welcome〜」(歌詞全文はこちら)というところは、ファンとしては誕生日に歌ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しい曲なんですが、ばあちゃんの急逝のこともあって、ここまで話したことぎっしり凝縮された歌になりました。

それもそのはず、ばあちゃんは、わたしが生まれた時から、わたしのことを知っているのだから。
母方の祖母なので、最初にWelcomeしてくれた人の、一人かもしれません。

ちと練習が必要なんですが、「誕生」を思いっきりカラオケで熱唱したい。星になったばあちゃんを想って。

きっとばあちゃんはみてくれている。カラオケだけじゃなくて、これからも。